多摩地域 伝統文化・芸能紹介

奥多摩町

Okutama Town

奥多摩町 01/05

ささら獅子舞

町内14か所の祭礼で奉納される雌雄3匹の獅子頭を冠った3人の舞手が、胴に太鼓をつけて舞い、四隅(六隅)に花笠を冠ってささらをする「ささらすり」「笛方」「唄方」「道化」「はやし方」が加わって賑やかに興じる獅子舞です。
奥多摩町の獅子舞は神立流(かんだつりゅう)、鹿島流、関守流と言われるものがあり、その形式としては祈願形、神楽形、道中ささら、御殿ささらなどがあります。獅子頭からは鹿形、狛犬形、唐獅子形などに分類できます。(現在、峰、坂本の2集落の獅子舞は休止中です。)
ささら獅子舞
奥多摩町 02/05

鹿島踊

昭和55年(1980年)に国の指定を受けた鹿島踊は、旧小河内村(おごうちむら)の日指(ひさし)、岫沢(くきざわ)、南(みなみ)の3集落の氏神加茂神社の御霊社の祭礼に奉納される舞で、旧6月15日の祇園祭に行われたことから「祇園踊り」とも呼ばれていました。若衆が女装して踊るもので、小河内独特のものとされています。この踊りの起源は不明ですが、一説では、京都から岫沢に来て隠れ住んでいた公卿の落人が村人に教えたとか、旅の僧侶が伝えたとか諸説言われがあります。
鹿島踊
奥多摩町 03/05

川野の車人形

川野地区に代々伝わる人形芝居で、三輪船形のロクロ車に黒子の衣装の人形使いが腰を掛け、手足の指を匠に使い、浄瑠璃の語りに合せて人形を操ります。元は素朴な人形使いから始まり、二人で一体を操る技法から、現在の一人で操る車人形が創設されたと言われます。
古くは宝暦から天明、文政年間にかけて造られた「かしら」が保存されており、その歴史の古さを物語っています。
川野の車人形
奥多摩町 04/05

神楽(小留浦花神楽・神庭の神楽)

小留浦(ことずら)の花神楽は、江戸初期が起源と伝えられておりますが正確な年代は不明で、金御岳神社祭礼の2月8日、祇園祭りの6月15日に上演されました。現在は後継者不足により休止しています。
神庭の神楽は、八月の第一土曜日に産土神社(うぶすなじんじゃ)の神庭山祇神社(かんにわさんぎじんじゃ)の神楽殿で上演されます。起源は不明ですが、使用される獅子頭に安政元年の墨書が確認できます。一説では山梨県方面から小留浦を経て神庭に旅の商人が伝えたとも言われます。
神楽(小留浦花神楽・神庭の神楽)
奥多摩町 05/05

祭囃子(小丹波・南氷川のお囃子)

町内2か所に伝わる祭囃子(神田囃子)です。春4月の29日に小丹波熊野神社例大祭で、8月の第2土曜、日曜に南氷川の羽黒三田神社の例大祭で大変威勢の良い神田囃子が披露されます。
この2つのお囃子は、青梅市黒沢の若林氏を師に、昭和の初期にこの地に伝えられた芸能です。
祭囃子(小丹波・南氷川のお囃子)
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