多摩地域 伝統文化・芸能紹介

日の出町

Hinode Town

日の出町 01/01

下平井の鳳凰の舞

下平井の鳳凰の舞は、西多摩郡日の出町に伝承され、毎年9月29日に近い土曜日と日曜日の春日神社の祭礼時に演じられる、「奴の舞」と「鳳凰の舞」で構成される民俗芸能です。元は雨乞いや悪疫退散を目的として舞われていました。
「鳳凰の舞」は、中学生や高校生が中心となり構成される舞で、鳳凰の冠を付けた踊り手の扮装や踊り方について、他に類例を見ない希少な伝承です。また、「奴の舞」は、小学生によって構成される舞で、奴姿に扇と木刀を持って演じられます。所作や台詞まわしに歌舞伎の影響がみえ、近世に流行した都市の芸能を巧みに取り入れ地域の芸能として定着させたことを窺わせます。これらは芸能の変遷の過程を示し、かつ、地域的特色を有します。平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
  • 下平井の鳳凰の舞
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