多摩地域 伝統文化・芸能紹介

あきる野市

Akiruno City

あきる野市 01/02

郷土芸能

あきる野市内には、お囃子・獅子舞・神楽など様々な郷土芸能が数多く継承されています。その内の40団体(お囃子30、獅子舞9、棒使い1)で、あきる野市郷土芸能連合会を結成し、各地域の祭礼やさまざまなイベントなどと連携して活発に活動しています。
お囃子は、明治期に神田流と重松流祭り囃子の2つの流派が市内に伝えられ、その後各地区に伝えられていきました。連合会に加盟している30の団体の内、4団体は神楽も合わせて継承しています。
獅子舞は、来歴は明確にはわかりませんが江戸時代から継承されています。8団体が三匹獅子舞で、その内、棒使いも行う団体が2団体あります。そして市内で唯一、二人立ちの獅子舞で太神楽を演じる団体がひとつあり、また棒使いのみを保存継承している団体もあります。
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あきる野市 02/02

農村歌舞伎

あきる野市に伝えられる農村歌舞伎は、明治中頃に二宮神社に奉仕する神楽師によって、祭礼の時に演じられたことがはじまりです。役者は神楽師を中心に編成された農民であり、観客も地域の農民でした。大正時代には古谷一座と栗沢一座の二座が競合して「二宮の芝居」は人気を博し、多摩地域だけでなく他県近県からも呼ばれ、年間250日以上も興行を打つなど各地で盛んに演じられていました。
現在、市内では秋川歌舞伎保存会と菅生歌舞伎菅生一座によって歌舞伎が継承されています。共に東京都の無形民俗文化財に指定されています。秋川歌舞伎は9月9日の二宮神社祭礼をはじめさまざまなイベントに出演し、菅生歌舞伎は9月の正勝神社祭礼で公演を行っています。
また隔年で行われる「菅生の組立舞台」を使用した歌舞伎公演もあります。菅生地区に伝承している村芝居用の組立舞台であり、すべて荒縄で縛り、作られるのが特徴です。こちらは東京都の有形民俗文化財に指定されています。
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