多摩地域 伝統文化・芸能紹介

武蔵野市

Musashino City

武蔵野市 01/01

むさしのばやし

むさしのばやしは、今から約160年前の文久2年(1840年)に、吉祥寺村の若者たちが中心となって生まれたと言われています。娯楽の少なかった時代に吉祥寺村の八幡神社(現在の武蔵野八幡宮)を賑やかにするために、四軒寺(月窓寺、蓮乗寺、光専寺、安養寺)周辺と本宿辺りの若者たちが、当時阿佐ヶ谷近辺にいた田淵流の師匠から習い覚えて始めました。
明治になると、多摩郡千歳村字船橋(現在の千歳船橋)あたりで船橋流を広めた、内海軍次師匠に学ぶことになります。その後、経済的な危機を迎えた時期もありましたが、村からの補助金などにより、乗り切っていきます。大正末期になると調子が崩れてきたため、田無にいた西村源六に学び始めます。西村氏は、船橋流を受け継ぎ、速間田無流(はやまたなしりゅう)を編み出した笛の名人でした。昭和にかけても、西村氏等の指導を受け、現在のむさしのばやしに育っていきます。
昭和46年4月6日に「市技芸第1号」として武蔵野市より無形民俗文化財の指定を受けたのを機に、吉祥寺囃子から、むさしのばやしに改名いたしました。
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