多摩地域 伝統文化・芸能紹介

国立市

Kunitachi City

国立市 01/01

てんまんぐうまい

谷保天満宮獅子舞は国立市指定無形民俗文化財に指定されています。その歴史は古く、初めて催されたのは村上天皇の時代、天暦年間(947〜957年)のことでした。また、舞に欠かせない獅子頭は村上天皇が狛犬を2基奉献した際に下賜されたものといわれています。その後火災により焼失してしまいましたが、現在使用されている獅子頭は重さが4キロほどもあり、江戸時代に作られたものといわれ、大変貴重なものです。三匹獅子舞系は、五穀豊穣や天下泰平などを祈念するもので、東日本に広く分布する民俗芸能ですが、谷保天満宮獅子舞には舞の所作や謡に古式が伝えられています。特に東天紅鶏(とうてんこう)の長い尾羽を獅子頭に飾り、たてがみとする様子は他に例をみません。十二節の謡を軸に進められ、舞い始めから終了まで約1時間を要します。谷保天満宮獅子舞保存会により継承され、現在も9月中旬に行われる秋の例大祭において、その圧巻の演舞を見ることができます。
  • 谷保天満宮獅子舞
  • 谷保天満宮獅子舞
  • 谷保天満宮獅子舞
一覧に戻る