鈴木ばやしは、小平市内の鈴木町地区に伝わる郷土芸能です。江戸時代末期の弘化4年(1847年)ごろ、小平の青年教育の先駆者と言われ、鈴木新田の有力者であった深谷定右衛門が普及させました。
江戸里神楽のはやしの一部をとり入れたもので笛、太鼓、鉦のリズムに乗って、シシ舞い、ばか面踊り、おかめ踊りなどをお囃子にあわせて舞います。
小平市内の他のお囃子が失われるような近代化や戦災などの社会情勢とその変化の中でも、困難を乗り越えて継承されてきました。その結果、市内の神社の祭礼やお祭りで必要不可欠な存在となっています。
このような由来と活動の実績を踏まえて昭和45年(1970)に、小平市の無形民俗文化財として指定しています。