

車人形、お囃子、農村歌舞伎、影絵など多摩地域の伝統文化が集結するほか
能と髙尾山薬王院の僧侶による楽劇高尾山、染物で演出したダンスパフォーマンスをお届けします。
「伝承のたまてばこ」今年のシンボルマークは、多摩地域で長く大切に紡がれてきた
様々な伝統文化と革新が交差する様を表現しました。
「Flowing」(染物インスタレーション)
日本の伝統色である藍と紅で染め上げたオリジナルテキスタイル。八王子の染物工場の職人が一筆ずつ刷毛で染めたグラデーションはあらゆることへのボーダレスを表し、シンボルマークが透過するデザインは、光が行き届く自由な世界を表現しています。個性を尊重し、唯一無二である「互いを認め合う世界」への願いを込めた作品です。
染物制作:奥田 博伸
手捺染を中心とした八王子に工場を構える染物職人。東京都優秀技能者(東京マイスター)として、東京都知事賞を受賞。手に触れる物作りを大切に考え、チャレンジングな染色技術はファッションブランドのデザイナーから支持をされている。
[展示期間]2021年7月6日(火)~7月18日(日)9:00~20:00
※月曜休館
[展示会場]八王子市芸術文化会館 いちょうホール エントランスロビー
[観覧料] 無料


ごあいさつ
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 機構長 三好 勝則
「伝承のたまてばこ~多摩伝統文化フェスティバル~」は、多摩地域で育まれ継承されてきた伝統文化・芸能の魅力を感じていただく機会となる事業です。リオデジャネイロからオリンピック・パラリンピック開催を引き継いだ2016年秋に始まり、5回目の実施となります。
今年は、これまでの八王子市、立川市、府中市、日野市、あきる野市に、昭島市、福生市、狛江市、奥多摩町を加えた10の自治体が参加することとなっております。八王子市、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団をはじめ、各自治体の皆様に感謝申し上げます。
今年は新型コロナウイルス感染防止対策を講じて屋内会場で実施予定でしたが、安全、安心を最優先するためにオンライン等での配信としました。また、本事業の公式サイトに多摩地域の文化資源を紹介する特設ページを新設し、伝統文化・芸能に触れられる工夫を凝らしております。
ぜひ多くの方に多摩地域の魅力ある伝統を知っていただけることを希望しております。
八王子市長 石森 孝志
今年で5回目となる「伝承のたまてばこ~多摩伝統文化フェスティバル~」は、八王子市、アーツカウンシル東京、八王子市学園都市文化ふれあい財団の3者が主催となり、八王子・多摩地域に伝わる伝統文化の魅力をわかりやすく紹介するイベントです。
八王子の伝統文化である八王子車人形や八王子芸妓衆をはじめ、多摩で活躍する伝統文化の団体に参加していただくことで、本イベントを盛り上げていきます。
例年であれば、多くの方々をここ八王子にお迎えし、多摩の伝統文化に直に触れて頂くことのできる大変素晴らしい機会となるところですが、社会の各分野で思うような活動ができない中にあって、様々な工夫により、その営みを繋ぐべく尽力いただいた出演者、関係者の皆様に感謝申し上げます。
今年は、コロナ禍においても楽しんでいただけるように、オンライン配信や公式サイトで伝統文化の魅力を発信しております。様々な形で多摩地域の伝統文化に触れていただき、幅広い世代の皆様に楽しんでいただければ嬉しく思います。
公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団 理事長 村松 眞貴子
「伝承のたまてばこ~多摩伝統文化フェスティバル~」は、伝統文化の祭典としてここ八王子の街を会場に、2016年から回を重ねてまいりました。コロナ禍で昨年度は残念ながら全面中止となりましたが、今年はオンライン配信のみで実施することとなりました。ご来場を楽しみにしてくださっていたお客様には大変申し訳ありませんが、東京都の感染者数の状況を鑑みて、大勢の観客の皆様をお迎えすることを断念致しました。また、苦渋の決断で出演を見送った皆様にも心苦しい思いです。
当日お越しの出演者、スタッフはPCR検査を受け、万全な対策を行い、細心の注意を払いながらの実施となります。イベントの模様はオンライン配信で、できるだけ多くの皆様に楽しんでいただけたら幸いです。コロナ禍だからこそ、文化芸術のすばらしさを改めて強く感じ、癒しや楽しみ、明日への活力としていただけることを願っております。
当財団は、出演団体をはじめ、東京都、アーツカウンシル東京、八王子市の他、関係の皆様のご支援を賜りながら、今後も着実に、豊かで多様な誇り高い多摩・八王子の伝統文化のレガシーを守っていく所存です。
〈出演者・スタッフの新型コロナウイルス感染予防等の取り組み〉
- 日常から、検温・マスク着用・咳エチケット・手洗い・手指消毒を行っています。
- 全ての出演者・スタッフの検温を実施しています。 下記に該当する場合は職務より外し、関係機関の指導に沿った体調管理をしております。
- ①37.5℃以上発熱、咳、のどの痛み、呼吸困難、鼻水、味覚の異常、頭痛、倦怠感等、体調・気分のすぐれない者
- ②身近に新型コロナウイルス感染症の患者や濃厚接触者がいる者
- ③政府が入国制限措置を設けている国・地域から日本へ入国後、14日間経過していない者
- 「こまめな手洗い・手指消毒」「マスク着用・咳エチケット」を徹底しています。
- 楽屋等は、アルコール消毒液等を使用した清掃を行っております。
- 楽屋等は、ソーシャルディスタンスが取れる適切な人数で使用します。
- 楽屋等は、外気を取り込んだ十分な換気を行っております。
- 感染予防のために適切な人員配置を行います。
- 新型コロナウイルス感染が発生した際は、速やかに保健所等の関連機関と連携し、感染拡大を防止します。
伝統文化・芸能紹介
すべての公演
楽劇高尾山 〜平家美少年哀切譚

撮影 吉村 登
数百年の時を経て交わる和の音の共演。源平の合戦で命を落とした若武者を悼む場面から始まる能「経政」を軸に、八王子の誇る歴史ある寺院「髙尾山薬王院」の声明(しょうみょう)など日本の魂の音で紡ぐ本邦初のオリジナルコラボレーション舞台です。高尾山に谺(こだま)する神秘の響きを、伝統芸能の能と共にお楽しみください。
[視聴期間]2021年8月25日(水)~8月31日(火)
※期間中は何度も視聴することができます。

撮影 吉村 登
ZAIKO https://denshonotamatebako.zaiko.io/_item/341463
Streaming+ https://eplus.jp/sf/detail/3460890001-P0030001/
※チケットは7月20日(火)より販売予定です。
■お問い合わせ:公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団 042-621-3005(9:00~17:00)
八王子芸妓衆の華と粋
~艶やかにおもてなし~

〈演目・出演者〉
【お国巡り】春風ソーラン(北海道):葉月、小菊、ふく弥、てる葉/潮来出島(栃木県):夕子、紗愛
茶切り節(静岡県):菜乃佳、理子、成華
長崎ぶらぶら(長崎県):小太郎
八王子の四季(春と秋の部分):小太郎、菜乃佳、理子、成華、夕子、
小菊、ふく弥、てる葉、紗愛
【三味線・唄】若葉、めぐみ
【笛】あやめ
【鳴り物】葉月
日々芸事の精進を重ねながら、お座敷だけでなく、イベントなどで市民と交流し、地域活性や文化継承に力を注いでいます。また、自主公演「八王子をどり」も今年で3回目を迎え、精力的に活動しています。
アーカイブ配信はこちら


立川謡曲会

〈演目〉観世流謡曲[連吟]安宅 [仕舞]鶴亀、羽衣、高砂
昭和34年に立川の名士、実業家、医師達が中心となり、立川謡曲会の前身の観世流謡曲会が設立され、現在は18名の会員で若い世代に、能・狂言に触れて頂くため、講演会の開催やお稽古教室を月2回行っています。

アーカイブ配信はこちら

SHIKISAI

染織産業が繁栄した豊かな歴史と文化は、今もなお八王子の人々の心を魅了してやみません。このまちが歩んできたストーリーと時代のうねり、そして国内外で認められた技術力がより一層世界へ羽ばたいていく様を、歴史の舞台となった繊維貿易館から発信します。その空間を、八王子で新たに染め上げたオリジナルテキスタイルを用いて、多国籍なダンサーや演奏家たちが鍛え上げた身体と技、色、音、形、動きによって、しなやかに力強く夢のような世界に染め上げていきます。歴史の線上に広がった多様性とボーダーレスでグローバルな感性、ほとばしるエネルギー、艶やかな自由を、あなたの目と耳と肌で体感してください。
【Cast】MAYA(千野まや)、ECLIPSE(クリストファー・ブラウン)、BOBBY(アドリエル・モーセス)、 RHYTHM(ダレル・ウィタカー)、MaFee Shinji(マフィーシンジ)、碓井菜央、加藤さや香、平山ひかる
【音楽】KEENHOUSE(ケン・ランクティー)、RHYTHM
【コスチューム】Satomi El beso
【ヘアメイク】Limo
【演出・振付】MAYA
※出演者が変更になりました。
PASSION(前原雅樹)→MaFee Shinji(マフィーシンジ)
〈MAYAプロフィール〉
ロサンゼルスを拠点にグエン・ステファニー専属ダンサー「原宿ガールズ」として活躍。コンサートツアーで全世界を廻り、数々のミュージックアワードで世界各国の様々なショーに出演。現在は八王子を拠点に英語でダンスが学べる本格派ダンススクール「UNITY」を主催。振付師として様々なステージを手掛けている。
アーカイブ配信はこちら


八王子車人形・薩摩派説経節
~魂宿る車人形~

八王子車人形

説経節の会
〈演目〉東海道中膝栗毛 ―赤坂並木から卵塔場の段
江戸時代の滑稽物で十返舎一九の作品を題材にした、ご存知「弥次さん喜多さんの珍道中」の物語です。
八王子車人形は約170年の歴史を持つ一人遣いの人形芝居で、文楽と同じ大きさの人形を遣い手が“ろくろ車(箱の中に車輪があり、体重をかけると方向転換ができる)”に乗って演じます。
八王子車人形 西川古柳座 五代目家元 西川古柳は、幼少より祖父(三代目)、父(四代目)に指導を受け、23歳で文楽研修生として三人遣いの操作も学び、八王子での定期公演や日本各地で公演。海外招聘も多く、各国で公演を行っています。
薩摩派説経節は寛政年間に初代薩摩若太夫によって江戸に誕生し、幕末には江戸から周辺部へと伝わり人気を博しました。当会は昭和61年に薩摩派説経節の保存継承のため設立されました。
配信はこちら


八王子車人形

説経節の会
八王子車人形・薩摩派説経節
~魂宿る車人形~
※演目の詳細は上記「八王子車人形・薩摩派説経節」をご覧ください。
アーカイブ配信はこちら

※時間が変更になりました。
府中囃子保存会
~武蔵府中に息づく音色~

昭和52年11月に発足。55名の会員と共に府中市白糸台に鎮座する車返八幡神社を中心に祭礼を始め、大國魂神社くらやみ祭り山車行列、諏訪神社祭礼などに参加しています。船橋流。
※出演がなくなりました。

※時間が変更になりました。
八王子祭囃子連合会
~粋で鯔背(いなせ)な夏の音~

平成6年に発足し、現在23団体が加盟しています。八王子はもとより近在の囃子連も加入しており、それぞれ郷土の伝統ある「祭囃子」の保存、継承に努めています。
※出演がなくなりました。

江戸時代のアニメーション
「影絵〈写し絵〉」

八王子芸妓衆の華と粋
~艶やかにおもてなし~
※演目の詳細は上記「八王子芸妓衆の華と粋」をご覧ください。
アーカイブ配信はこちら

※時間が変更になりました。
高松町お囃子保存会

立川市高松町に立川通りができた昭和32年に新しい囃子会として発足し、今に至っています。地域の子供たちにはお祭りの楽しさを知ってもらい、思い出に残るよう努めています。重松流。
※出演がなくなりました。

日野囃子保存会
~日野に息づく江戸の祭囃子~

日野囃子の源は200年程の昔、今の東京都日野市に伝わったと言われ、素朴な演奏が特徴とされています。当会は昭和60年に発足し、各地域のお祭りやイベント出演を中心に活動しています。
※出演がなくなりました。

開催概要
伝承のたまてばこ事務局
公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
〒192-0066 東京都八王子市本町24番1号
八王子市芸術文化会館(いちょうホール)2階
電話番号 042-621-3005(受付時間9:00-17:00)
主催 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、八王子市、 公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団 |
---|---|
共催 | 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 |
助成・協力 | 東京都 |
協力 | 公益財団法人立川市地域文化振興財団 |
後援 | 立川市、三鷹市、府中市、昭島市、日野市、日野市教育委員会、東村山市、 福生市、狛江市、あきる野市、 あきる野市教育委員会、奥多摩町、 八王子市町会自治会連合会、八王子商工会議所、 公益社団法人八王子観光コンベンション協会、八王子市商店会連合会、 西放射線ユーロード |
協力自治体 | 武蔵野市、青梅市、調布市、町田市、小金井市、国分寺市、国立市、 東大和市、武蔵村山市、稲城市、瑞穂町、日の出町 |
事業協力 | 八王子織物工業組合、東京造形大学 |
※出演者・内容・タイムテーブル等は変更になる場合がございます。