多摩地域 伝統文化・芸能紹介

東村山市

Higashimurayama City

東村山市 01/02

まつりばやし

東村山市の無形民俗文化財として指定されている祭囃子は、現在、市内の6つの団体が担っています。東村山市は、西から廻り田村、野口村、久米川村、大岱村、南秋津村の5つの村が合併して生まれました。祭囃子の団体はこの5つの旧村域に1団体ずつあり、野口村にだけもう1団体ある形です。かつては、廻り田・大岱・南秋津が鈴木囃子、その他が重松流祭囃子でしたが、東村山市祭囃子保存連合協議会が昭和42年に結成される頃には、全てが重松流囃子となりました。重松流は、「屋台囃子」等では締太鼓(ツケ)が「ジ」と「カラミ」で異なる旋律を奏でたり、即興的に叩き方を変えていく等の特徴があります。また、「ケンカ囃子」とも称され、囃子連同士が演奏しあって競う「ひっかわせ」が行われることもある(東村山では同じ囃子連同士で行なうこともあります)、威勢のよい祭囃子です。ジャズのセッションのような即興性や、腕を競い合う、という要素が重松流祭囃子の、大きな見どころとも言えるでしょう。各団体はそれぞれの地域の神社等のお祭りで活躍しています。
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東村山市 02/02

雅楽・浦安の舞

東村山市の八坂神社の氏子、野口地域の青年たちの精神修養並びに集団活動の一分野として、かつ神社祭儀などに奏するため、大正13年(1924)に所沢の下新井熊野神社(篳篥(ひちりき))、所沢神明宮(笙(しょう))、入間川八幡神社(龍笛(りゅうてき))の指導により野口雅楽部(現野口雅楽振興会)が発足されました。浦安の舞は昭和15年(1940年)、平和を願う昭和天皇の御製「あめつちの 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」を宮内省の楽部が作曲振付した舞で、野口雅楽部では女子青年会の有志を募り、大國魂神社から学び、現在まで受け継がれています。市内の八坂神社の例大祭や新嘗祭、元旦祭等の他、諏訪神社の例大祭、所沢市の神明社例大祭、熊野神社例大祭などの祭礼、および正福寺地蔵まつり(一般公開)等において奉奏・奉舞されています。神職ではなく、地域の住民が担っている雅楽という点に特徴があり、東村山市の無形民俗文化財に指定されています。
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